30,
2009

雨に濡れた赤いレンガは実にロックの色合いをしています。この二階に「浜田島」が開催されるギャラリーがあるのですが、そこはまた表とは違った白っぽい空間の造りになっています。改めて思ったのは、横浜埠頭の、この辺りの雰囲気は、浜田省吾というロックアーティストをインスタレーションするには実に相応しいところだと云うことです。
「浜田島」を各地で開催出来ませんか、というご意見をたくさん頂いています。それができれば、ぼくとしても有り難いことなのですが、この〈横浜赤レンガ倉庫〉で展示する作品の多くは、この空間のサイズに合わせて建て込んだりしていきますので、会期が済んだ時点で処分を余儀なくされるものも多いのです。今回は、あくまでも。この会場に合わせた企画ということなのです。多くの方がご覧になりたいという想いに対しては、ぼくとしても心苦しい限りです。以降のことは分かりませんが、そう言ったご意見には、なんらかの努力はするつもりでいますが、いまは何の約束もできない状態です。ご理解ください。
ちなみに、先日、浜田くんも、出来つつある作品を見ながら、「どれもいいねー、田島さん、これは全国で開催すべきだよ」と言ってました。 (田島照久)